理美容院に業務用エアコンを取り付け工事する事によってのメリット・ポイント・気をつけないといけない点

「理美容院に業務用エアコンは必要？」

さまざまな施設で活躍している業務用エアコンですが、理美容院でも導入しているところがあります。入れ替わり立ち替わりお客さまが来店しますし、座ってじっとしているので、快適に過ごすためには温度の設定というものは重要な要素です。

ただ、一般の方からすると、理美容院はそこまで店舗の規模が大きくないのに、導入する必要があるのだろうかと思われる人も多いのではないでしょうか。

確かに、家庭用のエアコンで十分事足りると思われるのですが、では業務用のエアコンを導入するメリットはあるのでしょうか。 理美容店といえば、ガラス張りでドアの開閉が多いという特徴があります。

それだけ外気が入ってくる機会も多いですし、入ってくる日差しで温度が変わることもあります。温度調整が難しい店舗のつくりとなっていることが多いため、エアコンは必須となります。

家庭用のものと業務用のものがあり、一番の違いは、やはりパワーです。短い時間で室内の温度が下がったり上がったりする可能性がある店舗では、やはり業務用のものが好ましいのです。

業務用のエアコンは、何も空調のパワーが強いということや、広い規模の部屋に対応できるという利点だけではありません。例えば、4方向タイプというものがります。

これは、4つの方向に風を送り込むことができるというものであり、風の吹き出す方向をコントロールすることができます。お客さまがいる席だけ空調を出したり、お客さまから暑い、寒いといった声があればそこだけ止めたりすることもできます。つまり、お客さまに合わせた使い方ができるのも大きなメリットです。

また電気代にも大きな影響があります。業務用と家庭用の違いとしては、電源に違いがあります。家庭用は電灯・単相を使い、業務用は動力・三相を利用します。それぞれの特徴は以下です。

・電灯・単相：基本料金が安い代わりに、使用量料金が高い。

・動力・三相：基本料金が高い代わりに、使用量料金が安い。

つまり、業務用エアコンの使い方によって選択する必要があります。年間通じて、冷房暖房を利用する店舗は業務用を利用した方が電気代の負担も少なくなる可能性が高いです。

一方、夏場しか利用しない、あるいはそこまで来客は少ないため、一日中稼働する必要はない、という店舗であれば家庭用の方が電気代が少なくなる可能性があります。

利用する時間帯、あるいはシーズンが少ないというお店が業務用を導入すると、基本料金倒れになってしまい、経費を圧迫する可能性があります。その点も考えて導入するタイプを選ぶのがよいでしょう。 またインテリアにこだわる人であれば、業務用をおすすめします。家庭用はほとんどが壁掛けタイプです。

そこまで店舗のインテリアを悪くするものではありませんが、気になる人は気になります。 業務用はほとんどが天井埋め込み型のカセットタイプなので、天井と一体化してお客さまからもほとんど気になりません。

理美容店はおしゃれなお店が多いため、こうした点も検討材料になるのではないでしょうか。

もし、業務用のエアコンを導入すること担った場合、導入した後は定期的なメンテナンスを忘れないようにしましょう。

基本的には長い年月利用するものですし、もし壊れてしまって修理するとなっても、すぐに直るかどうかはわかりません。また修理代も高額になることが多いのです。

定期的にメンテナンスすることも費用はかかってしまいますが、いざ修理するとなった時の負担額を考えると、かえって安く済みます。お客さまの居心地にも関わってくることなので、常に正常に運転ができるようにしておきましょう。

理美容店では、必ずしも業務用のエアコンを導入しなければならないということはありません。店舗の大きさや来客数、年間を通じてどれぐらい稼働させる必要があるか、といって点を考慮して導入を検討するのがよいでしょう。

導入するとなると、コストがかかるものなので、慎重に考えなければなりません。