業務用エアコンの取り付け工事で、多い疑問が「業務用エアコンの取り付け工事の流れは、どんな感じなのか?
」ということです。
業務用エアコンの取り付け工事の流れは、既存の業務用エアコンがあるか、ないかによって大きく異なります。
既存の業務用エアコンがあるという場合には、まずは撤去作業から行うのが一般的です。
既存の業務用エアコンを撤去するためには、まず内部の冷媒ガスをすべて回収する必要があります。
この冷媒ガスを回収するというのは、法律で決まっていますので、必ず行う必要があります。
もしも、この法律に従わずに、むやみに冷媒ガスを放出するなどした場合には、罰金などの処罰を受けることになります。
回収するまでの時間は、入っている量によって異なりますが、数時間程度かかるという場合もあります。
すべて回収したら、既存の業務用エアコンを撤去します。
撤去した業務用エアコンは、法律に従って廃棄処分となります。
既存の業務用エアコンの撤去が完了したら、新しく入れる業務用エアコンの設置を行います。
冷媒配管や電気配線、ドレンパイプなどを再利用するのか、それとも入れ替えるのかによって手順は異なりますが、内機の取り付け工事と外機の設置を行います。
新しく導入する業務用エアコンの冷媒管の接続、電気配線の接続、ドレンパイプの接続などが行われます。
接続が完了したら、終わりではなく今度は、耐圧試験、気密試験、真空引きなどを行います。
圧力に耐えることが出来るか?
正しく接続されているか?
漏えいなどはないか?
などをチェックします。
また、冷媒配管の内部の水分なども取り除きます。
これらの試験を行わずに、冷媒ガスを開放してしまうとガスが漏れてしまうなどの危険性があります。
正しく接続出来ているか?
その他の問題はないかを必ず確認する必要があります。
このような試験を行い、問題がなければ試運転を行います。
試運転の時間はメーカーや機種などによって異なりますが、問題がないかどうかをチェックするために必ず試運転を行う必要があります。
また、より安全に使用するためには室外機が転倒しないように転倒防止として壁などに固定するということもあります。
このように、業務用エアコンはやるべきことが非常に多いのでどんなに少なくても8~10時間以上かかるというのが一般的です。
作業時間については、環境や設置台数などによっても異なりますので、注意しましょう。