業務用エアコンの取り付け工事において、大切な作業はたくさんありますが、中でもとくに重要なのが「真空引き」です。
業務用エアコンの場合、この真空引きを必ず行わなければなりません。
真空引きを行わないような業者に、業務用エアコンの取り付け工事を依頼してしまうと大変です。
そもそも、この真空引きとはどういったものなのでしょうか?
簡単に言うと、冷媒配管の内部を真空にするということを言います。
配管内の水分、空気、不純物などを取り除くという作業です。
新品を使用している場合というのは、水分や不純物が含まれているというケースはほとんどありません。
ですが、注意しておきたいのは業務用エアコンの入れ替え等で、流用するという場合です。
流用するという場合には、水分やオイル、その他不純物などが内部にたくさんたまっていることがあります。
このようなケースでは、時間をかけて真空引きを行い、これらを排出させます。
真空引きの時間を短縮する、十分ではないという状態で、運転させてしまうと、内部の水分が凍り付いて進路を塞いでしまい、冷媒ガスが上手く循環しなくなってしまいます。
また、オイル、不純物などが混ざってしまうと、不具合、故障を引き起こしてしまうことになります。
真空引きを行わなかったことにより、大切な業務用エアコンが故障してしまう。
通常よりも短い年数しか使用することが出来ないなどということになっては大変です。
そのためにも、真空引きをしっかりと行っている業者に依頼をする必要があります。
真空引きにはどのような道具を用いるのでしょうか?
ゲージマニホールド、真空ポンプなどを使います。
ゲージマニホールドは、冷媒配管の内部の状態を知るのに役立ちます。
どの程度真空状態になっているのか?
を知ることが可能です。
真空ポンプは、冷媒配管内を真空にするために役立つ機械です。
これによって、内部を真空状態にします。
真空ポンプは、家庭用のみ、業務用エアコンにも対応しているものなどがあります。
家庭用のみに対応しているもので、業務用エアコンを真空にすることは出来ません。
業務用エアコンの真空引きについてですが、おそらくほとんどの人は、それほど重要な作業ではないと思っているでしょうが、実はとても重要な作業なのです。
これをしておかないと、故障の原因となりますので、注意しておきましょう。
真空引きは、真空にすればよいということではなく、乾燥させるという目的があるのです。