業務用エアコンには、どのメーカー、どの機種であっても冷媒ガスが使用されています。
冷媒の量はそれぞれ違いますが、室外機などに記載されています。
一般的に、業務用エアコンに冷媒ガスが使われているということや、冷媒ガスに種類があるということはあまり知られていません。
夏などによく起こるトラブルとして、部屋や建物が冷えないというものがあります。
この原因は複数ありますが、多くの場合冷媒ガスが抜けてしまい不足することによって起こるトラブルです。
冷媒ガスがなくなってしまうと冷やすことが出来ないため、修理業者に依頼してチャージをしてもらう必要があります。
まずは、漏れてしまっている場所を見つけて必要な修理を行ったうえで、新しく追加するという流れになります。
最近の業務用エアコンでは、R32やR410Aという種類の冷媒ガスが使用されています。
これらの場合、専門の修理業者に依頼をすればチャージを行ってもらうことが出来ます。
しかし、冷媒ガスの種類の中で、R22が使用されている場合には、注意が必要です。
このR22という冷媒ガスは最近の業務用エアコンには使用されていませんが、約20年以上前の業務用エアコンには多く使用されていました。
もしかしたら、現在でも店舗やオフィスなどでこれを使った業務用エアコンを使用しているというケースがあるかもしれません。
このR22を使った業務用エアコンがなぜ問題なのか?
ということですが、このR22は、2020年に全廃するということが決定しています。
地球環境に悪影響を与えるおそれがあるためです。
つまり、2020年に全廃されてしまうR22を使用しているものは、チャージする必要がある場合でも、全廃されているため入手することが出来ない、仮に入手することが出来たとしても通常よりもずっと高い料金を支払わなければならなくなる可能性が高まります。
そのため、R22を使用しているもので、修理が必要になった場合には、修理ではなく新しいものに買い替えを行うようにするのがよいでしょう。
そのまま使用出来る場合でも今後のことを考えると買い替えをする方が賢明です。
現在使用している業務用エアコンに、使用されている冷媒ガスの種類がわからないという場合には、室外機に記載されていることが多いので、確認しておくようにするとよいでしょう。
R22を使用している場合には、出来る限り早めに買い替えをするのがおすすめですよ。