夏・冬が一番電気代が掛かる!
業務用エアコンを利用するにあたり、気になるのがランニングコストです。
その中でも最も費用がかかってしまうのが電気代です。
何せほとんど毎日利用することになるので、導入するしないでは、電気代は全く違います。
特に夏場と冬場は、業務用エアコンはほぼフル稼働をする事になるため、電気代は跳ね上がります。
外気と室内の温度差もあることで、より空調も強くしなければならなくなり、電気代がどんどんかかってしまうのです。
会社によっては、誰もいない時は業務用エアコンを切るようにしたり、設定温度を一度上げたり下げたりすることで、年間の電気代を安くする工夫されております。
それだけ企業の経費を圧迫する原因ともなるため、業務用エアコンの電気代というのは意外と重要な要素となるのです。
気になる平均相場です。
夏場に冷房を、冬場に暖房を利用したと仮定し、春先と秋口を利用しなかったと過程した場合、そして6馬力のものであれば、年間の電気代は35万円ほどかかっているのです。
ここから1馬力下がるごとに、安くなっていき、2馬力では年間15万円程となっております。
それでも月に1万円以上かかっている計算になりますので、これをいかに抑えるかというのは、会社や企業にとって命題といっても過言ではありません。
家庭用・業務用エアコンだと、どれくらい電気代が違うの?
取り付けするエアコンにも、家庭用のものと業務用のものがあります。
そこまで大きくない店舗であれば、家庭用エアコンの取り付けも視野に入れている所も多いのではないでしょうか。
もちろん両者とも電気代は異なるのですが、その前に電気契約そのものに違いがあります。
家庭用エアコンで利用する場合、基本的には「単相契約」となります。
一般家庭で契約している、40Aや60Aで契約しているのは、ほとんどこの契約タイプです。
一方業務用エアコンの場合は、三相契約となっております。
どちらのタイプで契約するかは、業務用エアコンの使い方によって異なります。
例えばほぼ毎日利用する場合や、業務用エアコンを利用する場合は、三相契約となります。
逆に、あまり利用する頻度が少なかったり、家庭用エアコンを利用する場合は、単相契約となります。
もちろん、単相契約の方が基本料金は安いのですが、使い方によっては単相契約の方が高くつく場合があります。
それは使用量が多くなればなるほど、単相契約の方が料金が高くなりやすいからです。
一方、三相契約であれば、基本料金が割高な分、使用量が多くても値段がそこまで跳ね上がることはありません。
利用する業務用エアコンの種類や頻度によって契約形態を決めることで、電気代を抑えることができるのです。
電気代を少しでも安くするには?
電気代を少しでも安く抑えるためにはどうすればよいのでしょうか。
いくつか方法があります。
まずはこまめな掃除です。
フィルターに汚れが溜まっていると、空調が悪くなり、それだけエネルギーを必要とします。
常に最高のパフォーマンスを発揮できるように、フィルターを綺麗にしておく必要があります。
また設定温度にも気を配りましょう。
特に夏場は、暑がりの人に合わせて低くしてしまいがちですが、温度を低くすればするほど電力を必要とします。
業務用エアコンの温度を1℃変更すれば、消費電力は10%ほど変わると言われております。
ちょっと我慢してもらう程度の温度にするようにしましょう。
他にも、人がいるところだけ風がいくように設定したり、風量を自動調整し、極力無駄のないような稼働をさせることも大切です。
そして最も有効な方法が、省エネタイプの業務用エアコンを導入することです。
もし今利用している業務用エアコンが古いタイプのものだった場合、最近の業務用エアコンに比べて異常に電気代を食っている可能性があります。
実は15年前のタイプのものと、現行の省エネ機で比べた場合、月に1万円前後、年間で約10万円ほどの差が出ることも分かっているのです。
導入費用がかかっても、ランニングコストを考えると、現行機を導入するだけで、数年で元が取れてしまうのです。
もし旧式を利用している方は、今後のことを考えて、省エネタイプに変更することをおすすめいたします。