定期的にクリーニングと修理を繰り返すことは業務用エアコンの寿命を延ばす上で非常に大切ですが、やはり半消耗品のモノである以上、いつか買い替え時はやってきます。
業務用エアコンの寿命はだいたい10年前後程度と言われています。
業務用エアコンが寿命を迎えた際にかかる手続きや費用・買い替えにおける費用は、一体どういったものなのでしょうか。
平成19年から業務用エアコンの廃棄に関して、フロンガスを廃棄し、回収する工程においての引き渡しを管理し、適切な処理が行われたか確認することが義務付けられました。
もし、不適切な処理が行われ、きちんと監督されていなければ罰則も生じます。
業務用エアコンは通常の一般の廃棄では出せませんので、市町村に相談したり、産業廃棄物収集運搬業者にお願いせねばならず、簡単には廃棄できません。
業務用エアコンの廃棄と言っても自力で行なうとなるとかなりの手間です。
また、業務用エアコンの買い替え時には必ず取り外し作業と廃棄する作業が発生します。
作業工程の大変さはもちろんですが、漏電など素人が手を出すと人体に危険を及ぼす可能性があります。
取り外すことを考えるとやはり専門業者の介入は避けられません。
その点、業務用エアコンの販売、取り付け工事を請け負ってくれている『いつもの業者さん』が処分できるライセンスを持っていると助かります。
廃棄のライセンスを持っていない専門業者だと行ってくれるのはエアコンの販売~取り付け、取り外しのみです。
取り外した後、エアコンを廃棄する費用や産業廃棄物収集運搬業者を探す手間は事業主に掛かってきます。
ライセンスを持っている販売業者であれば、一貫して行ってくれる場合があります。
しかし、その場合でも撤去費用や運搬費用、リサイクル費用など手数料がいくら掛かるのか確認が必要です。
最初にもお伝えしましたが、業務用エアコンを価格と機能だけで購入するのは失敗の元です。
初期の取り付け工事に関しては火災などの危険性があるため、法律で一定の資格を持っていることが求められています。
取り付け工事が行われて、初めて製品として機能します。
その後もメンテナンス・修理と専門業者と顔を合わせる機会は多く、業務には必須の設備ですし、上記のように撤去時にはどうしても専門業者にお世話にならざるおえません。
初期費用を安く抑えようとするあまりにこういった点を見落とすと、後々逆に費用の負担が掛かってしまいます。
また、近くの専門業者を利用することで見積もりの段階から適切なエアコンを配置し、初期費用と電気代を考えるとトータルの費用が抑えられたケースが多々あります。
業務用エアコンを購入する前に、まずは見積もりと販売店の資格などを確認すると失敗しない購入ができるでしょう。