業務に欠かせない備品は少しでも長く使いたいものです。
特に業務用エアコンは、初期における価格が高く、めったに買い替えるものでもないので、余計にそう感じますよね。
そのため、繰り返し修理に出して使う事業主さまがほとんどではないでしょうか。
しかし、修理費も経費。できることなら、何の問題も発生しないのが一番です。
今回は少しでも業務用エアコンの寿命を延ばすためのケアのお話です。
年に一回、フィルターを外して業務用エアコンの大掃除をする会社も多いかと思います。
フィルターが汚れていると業務用エアコンに負担がかかり、その結果電気代の上昇や故障につながります。
自社でクリーニングできる場所に業務用エアコンがあれば良いのですが、天井が高すぎて確認できない場合もあるのではないでしょうか。その場合は、専門業者に相談しましょう。
販売業者さんによるケアは専門的な技術も多く、自社では目につかないような細やかな部分まで行き届きます。
また、点検もしてくれるので、破損などがないか定期的に見てもらえば、ある日突然、壊れるといったリスクも低減できます。
特に汚れのひどい場所や使う場所によっては、年二回以上の定期的な点検をしなければいけない場合があります。
また、自社で確認できる位置に取り付けされていても、素人目には確認できない部分もあるものです。
特に専門業者ではフィルター内部のクリーニングも行っています。
あまり長時間、クリーニングに時間をかけてられない場所には、作業員を増員して短時間で業務用エアコンを分解し、細部まで掃除を行います。
専門業者による清掃では高圧洗浄を行います。
単に高圧といっても、圧の掛かり方によっては業務用エアコン内部の機械が故障してしまうこともあります。
【熱交換器など】そのため、専門業者では適した圧力の機械を使い、水量の調整をしてラジエーター【室内熱交換器】をクリーニングしています。
専門業者に頼むもうひとつの利点は、全ての業務用エアコンを一度にチェックしてもらえる点です。
場合によっては、営業時間外でもクリーニングも可能です。
自社で全ての業務用エアコンを一度にチェックしようと思えば、従業員全員の作業の手を止めなければいけません。
お客さまがいる施設の場合は、その日はお客さまに入ってもらうことができません。
目に見えるお金は掛かりますが、機会費用で考えると専門業者に依頼した方がより良い選択である可能性もあります。
ただ、日常的なチェックも必要ですので、できる事なら、自社での目視点検と、専門業者による定期点検のダブルチェックをすることがベストです。
特に臭いや風力の低下、目に見えて汚れてきたときなどは要注意。
カビが発生している場合は、業務用エアコンの風に乗って、室内全体にカビ菌がばらまかれて、なんと肺炎の原因になってしまうこともあるのです!
もし、できることであれば、最初に購入、取り付け工事をお願いする販売業者をよくよく吟味し、末永くアフターケアも頼めるのがベストでしょう。事業は信頼関係ですが、業務用エアコンも信頼関係が大切なのです。