業務用エアコンについて多くの人が、正しく理解していないことがあります。
それは、ユーザーには、点検義務があるということです。
これは、フロン排出抑制法という法律に基づいて行われるものです。
もしも、この点検義務を守らないと罰則があります。
具体的に、業務用エアコンの管理者にはどのようなことが求められるのでしょうか?
・業務用エアコン(機器)の点検義務 業務用エアコンを設置している場合には、3ヶ月に1回以上の簡易点検と、一定規模以上の業務用エアコンには、1年もしくは3年ごとに有資格者による定期点検を行う必要があります。
・記録の保管、保存 業務用エアコンの点検、修理、冷媒ガスの充填、回収の履歴などについては、その業務用エアコンを設置してから廃棄するまで、保存しなければなりません。
・フロン類算定漏えい量の算定・報告の義務 ・機器廃棄時のフロンガス類の回収の徹底 ・漏えい防止措置、修理をしていない機器に対して、冷媒を充填することを禁止 このような義務があります。
もしも、このフロン排出抑制法の義務に従わない場合には、どのような罰則を受けることになるのでしょうか?
・フロン類のガスをみだりに放出した場合、1年以下の懲役又は、50万円以下の罰金 ・機器の使用、廃棄などに関する義務に従わない場合については、50万円以下の罰金 ・算定漏えい量の未報告、虚偽報告をした場合には、10万円以下の過料 このような罰則を受けることになります。
業務用エアコンを店舗やオフィスに設置しているというところは多いですが、しっかりと点検義務を守り点検を定期的に行っているでしょうか?
これについては、知らなかったではすみません。
業務用エアコンを安全に使用していくためにも必ず守らなければなりません。
修理はただ、業者に依頼すればよいと考えている人が多いでしょうが、必ずその記録を残す必要があるのです。
まず、簡易点検と定期点検については絶対に忘れてはいけません。
簡易点検については、ユーザー自身で行っても問題はありませんが、定期点検については、有資格者が行わなければなりません。
業務用エアコンの修理業者などであれば、そのような資格を持っている人が在籍しているでしょうし、保守点検を行っているという場合も多いので、そこで相談してみるとよいでしょう。
業務用エアコンは購入して設置すれば終わりではありません。
注意しておきましょう。