業務用エアコンの取り付け工事は、大きく分けると2つに分類されます。
1つは、新規で取り付け工事を行うという場合です。
新しい建物に業務用エアコンを設置するという場合などに行われます。
もう1つが、すでに設置されている業務用エアコンを新しい業務用エアコンに入れ替えるという場合です。
業務用エアコンは、消耗品で一定の年数が経つと、経年劣化によって故障してしまうリスクが高まります。
使用状況によっても異なりますが、一般的には約10年程度がその目安となります。
この既存の業務用エアコンが設置されている場合についてですが、新しい業務用エアコンと入れ替えるという場合の取り付け工事費用は、既存の物をどの程度流用するかによって異なります。
流用することが出来る物は、冷媒配管、電気配線などが挙げられます。
冷媒配管もそれぞれの機種などによって径が違うので、注意が必要です。
冷媒配管、電気配線については必ず流用することが出来るという物ではありません。
冷媒配管であれば腐食しているなどによって、流用することが出来ないという場合があります。
電気配線も同じで、そのまま使用すると危険がある場合には、新しい物に入れ替えるという場合があります。
この冷媒配管や電気配線をそのまま使用することが出来るのであれば、その分の費用をカットすることが出来ます。
つまり、業務用エアコンの取り付け工事費用が通常よりも安くなるということです。
しかし、既存の冷媒配管や電気配線などが利用出来ないという場合には、新しい物を入れる必要があるので、その分の費用がかかります。
このように、新規で取り付け工事を行う場合には、関係がありませんが、既存の物と入れ替えるという場合には、流用することが出来るかどうかによって、業務用エアコンの取り付け工事費用は大きく異なるということです。
流用することが出来るかどうかについては、自分で判断することは出来ません。
見積りを依頼する際に、現地調査が行われますので、その際に取り付け工事を行う担当者に、流用が可能であるかどうかを確認しておきましょう。
確認しておかないと、新しい物に入れ替えてしまうという可能性もあります。
流用できるかどうかによって、かかる費用が異なるということだけはしっかりと覚えておくようにしましょう。
既存の物を使用する場合についてですが、冷媒配管については見えない部分が腐食しているなどという可能性もあるので、基本的には新しい物にするのがおすすめです。