業務用エアコンの取り付け工事で、注意しておきたいことがあります。

 

それは、取り付け工事費用についてです。

 

取り付け工事費用は、業務用エアコンと家庭用ではまったく異なります。

 

家庭用の場合には、標準工事費が込みで販売されているものがありますが、業務用エアコンの場合には工事費用は含まれていません。

 

大型の家電量販店などで、家庭用を購入すると標準工事費として約1万円が含まれているケースがほとんどです。

 

取り付け工事の際に、標準工事費用の範囲内を超えなければ、追加費用なしで取り付けることが出来ます。

 

業務用エアコンの場合には、そもそも販売価格に取り付け工事費用は含まれていません。

 

それは、標準工事費というものがないためです。

 

家庭用の場合には、壁掛タイプしかありません。

 

そのため、標準工事費を設定することは可能です。

 

業務用エアコンの場合には、種類だけでも色々なタイプのものがあります。

 

そのタイプによって取り付け方法も異なるため、かかる費用も様々です。

 

また、家庭用であれば電源は、単相の100Vもしくは200Vだけですが、業務用エアコンの場合には、単相の200Vもしくは、三相の200Vという形になります。

 

電源の有無によっても取り付け費用は大きく異なります。

 

そして、業務用エアコンの場合、室外機の設置場所によっても取り付け工事費用が大きく異なります。

 

家庭用の場合、室外機を1人で運ぶということは可能です。

 

しかし、業務用エアコンの場合には室外機を1人で運ぶのは無理です。

 

重量が家庭用とはとても比べられないので、運ぶことが出来ません。

 

この室外機の設置場所で、どのような場合に取り付け工事費用が変わるのかというと、高い場所などに設置する場合です。

 

ビルの屋上などに設置する場合などで、人力で挙げるのが困難というケースがあります。

 

そのような場合には、通常レッカー車などを利用して吊り上げることになります。

 

そうなると、そのレッカー車を使用するための費用もかかるので、通常よりも取り付け工事費用がかかります。

 

業務用エアコンの取り付け工事については、このように環境や状況、どのようなタイプのものを設置するか？

 

どのくらいの馬力のものなのか？

 

などによって、費用が大きく変動します。

 

そのため、標準工事費用は設定されていないというのがほとんどです。

 

業務用エアコンの取り付け工事費用を知りたいという場合には、まずは業者に見積りの依頼をすることからはじめてみましょう。