業務用エアコンを購入する前に、多くの人の頭を悩ませるのが「取り付け工事費用」ですよね。
一般的な家電製品などと異なり、購入して電源を入れればそのまま使用することが出来るというものではありません。
専門の業者に依頼をして、業務用エアコンを取り付けてもらうことで初めて使用することが出来ます。
家庭用の取り付け工事費については、家電量販店などの標準工事費でみると約1万円です。
しかし、業務用エアコンの場合には、業務用エアコンの種類や設置環境、能力によっても異なりますが、少なくてもその10倍以上の取り付け工事費用がかかります。
そのため、取り付け工事をお願いする人からすると、とにかく安いところに依頼をしたいと考えると思います。
その気持ちは、とてもよくわかりますが業務用エアコンの取り付け工事費用は、安いから良いというものではありません。
そもそも業務用エアコンは、誰でも説明書を見れば取り付けられるなどというものではないのです。
高い技術力はもちろんですが、知識、経験がないと設置をすることが出来ません。
取り付け工事費用が安いという場合には、施工ミスや手抜き工事が発生するリスクが非常に高まります。
それは、なぜか?
設置を行う業者に入るお金が少ないからです。
皆さんも普段色々なお仕事をされていると思いますが、仕事量と報酬が明らかに釣り合わないという場合、高いモチベーションで望むことが出来るでしょうか?
また、安い報酬で、本当に技術力があり、経験豊富な業者が工事を引き受けるでしょうか?
このようなことから、どうしても技術レベルの低い設置業者が業務用エアコンを取り付けるということになりかねません。
また、もらえるお金が少ないため、手抜きをしてしまう可能性があるのです。
もちろん、適正な価格でやっているところ、安くてもしっかりと工事を行っている業者はたくさんありますが、中にはそのような業者もあるということです。
業務用エアコンの寿命というものは、メーカーによってそれほど違いはありません。
そのため、特定のメーカーの物を購入すれば寿命が長くなるなどということはないのです。
しかし、業務用エアコンを設置する取り付け業者の技術レベルによって寿命が大きく左右されるということはあります。
冷媒配管がしっかりと接続されていなかったため、1年もしないうちに冷媒ガスがすべて抜けてしまった!などということも起こりがちです。
取り付け工事費用が1番安いところにお願いしたいという気持ちは、非常によくわかるのですが、取り付け工事を行う業者選びは慎重に行うことをおすすめします。