業務用エアコンの取り付け工事に関することで、多くの人が持っている疑問が、「業務用エアコンの取り付け工事費はなぜ家庭用よりも高いのか?
」ということでしょう。
この理由を一言で言ってしまえば、家庭よりも技術が必要で、手間がかかるからです。
家庭用の場合には、1人で設置をすることができます。
そのため、それほど人件費などが高くなるということはありません。
しかし、業務用エアコンの場合、基本的に1人で取り付け工事を行うことはできません。
一般的に業務用エアコンの取り付け工事で多い、埋込タイプを設置する場合で考えてみるとわかりやすいかと思います。
業務用エアコンを高い位置に設置することになるので、それを支えている人が必要になります。
もちろん機械を使って作業を行う場合もありますが、1人で行うことはできません。
どんなに少なくても2~3人以上必要になります。
業務用エアコンの室外機も1人で運ぶことは難しいと言えます。
メーカーによっては非常にコンパクトになっているものもありますが、重さが100㎏近くあるというものもあるので、台車などを利用したとしても1人で運ぶ、設置するというのは難しいと言えるでしょう。
安全に作業をするためにも1人で行うのは不可能です。
そのため、家庭用よりも人件費がかかります。
家庭用の場合には、壁掛タイプが主流ですので、設置方法などどれでもほとんど変わりません。
平均すれば取り付け工事にかかる時間は2時間前後です。
しかし、業務用エアコンの場合には、壁掛タイプ以外にも様々なタイプのものがあります。
それぞれ設置方法も違いますし、取り付け工事にかかる時間は少なくとも6~8時間以上かかります。
また、既存のものと入れ替えるという場合には、それの冷媒ガスを回収する時間、撤去する時間もあるので、余計に時間がかかります。
このように、業務用エアコンの取り付け工事は、家庭用の場合と比べて、手間も時間も、人件費もかかります。
そのため、どうしても家庭用よりも取り付け工事費用が高くなってしまうのです。
また、業務用エアコンの取り付け工事の場合には、現場によって必要なものなどが変わりますので、標準工事費というのは設けていないのが一般的です。
業者によって、また現場の状況によって取り付け工事費用は変動するということを知っておきましょう。
これから、業務用エアコンの取り付け工事を依頼しようと考えている人は、ぜひどうして家庭用よりも、業務用エアコンの取り付け工事費用の方が高いのかを知っておくようにするとよいでしょう。