古くなった業務用エアコンを入れ替えるという場合に、多くのお客様から聞かれるのが、「冷媒配管はそのまま使えるのか?
」ということです。
結論から言うと、再利用出来る場合と、出来ない場合の両方があるということです。
既存の冷媒配管をそのまま使うという場合には、腐食などが起こっていないかどうかをチェックする必要があります。
腐食している冷媒配管をそのまま利用してしまうと、ガス漏れが起きる可能性が非常に高くなります。
とくに、最近の冷媒ガスは圧力が高いものを使用しているので、注意しなければなりません。
また、冷媒配管内に多くの油が残ったまま使用すると、不具合や故障に発展してしまうケースもあります。
故障してしまえば修理費用が発生してしまいますし、万が一コンプレッサーを交換するなどということになれば、それだけで数十万円の費用がかかるケースもあります。
冷媒配管を再利用することが可能かどうかは慎重に見極める必要があるのです。
建物によっては、既設配管が壁の中などに埋設されていて新しい配管を入れ替えるのが難しいという場合があります。
そのような場合には、既存の配管を再利用して取り付け工事を行うのが一般的です。
冷媒配管がそのまま使用出来るかどうかは、専門の業者に確認してもらう必要があります。
業務用エアコンの取り付け工事費用はとても高いので、少しでも費用を抑えるために、既存の配管をそのまま使いたいと考えている人が多いでしょうが、使える場合と使えない場合があるということを覚えておきましょう。
冷媒配管についてですが、冷媒配管についても業務用エアコン本体と同じように劣化していきます。
隠ぺい配管などのケースは別ですが、新しい冷媒配管に交換することが出来るのであれば、基本的には新しい配管に交換することをおすすめします。
同じ冷媒配管を20年以上も使っているなどだと、劣化している可能性がありますので、注意が必要です。
業務用エアコンは基本的には長く使用することが出来るものです。
環境などによっても異なりますが、10年以上は使うものです。
機器だけを新しくするよりも冷媒配管も一緒に新しくする方が色々な面で安心ですよ。
また、電気配線やドレン配管などについても同じことが言えます。
劣化していないかどうかをよく確認した上で、再利用が可能かどうかを業者に判断してもらいましょう。