業務用エアコンの取り付け工事では、「気密試験」が行われることになります。
取り付け工事の終盤で行われる重要な工程です。
気密試験では、窒素ガスを用いて行われることが一般的ですが、そもそもどのような理由で行われているのでしょうか?
簡単に解説すると、冷媒配管の接続後、漏洩や圧力の降下がないかどうかを確認するために行っています。
業務用エアコンは、最終的に冷媒ガスを開放して使用することになるのですが、冷媒配管が正しく接続されていなかった場合、冷媒ガスが漏れてしまうことになるのです。
冷媒ガスが放出されてしまうと、冷房や暖房が効かなくなってしまうだけでなく、地球環境問題にもつながるため、絶対に防げなければなりません。
そこで、冷媒ガスを開放する前に漏洩していないかを確認しなければならないのです。
確認するために行っているのが気密試験。
気密試験を行わずに冷媒ガスを開放してしまうと、冷媒ガスが大気中に放出されてしまう可能性があります。
冷媒配管は、そのまま使用することもありますが、長くなる場合などは溶接を行い接続するケースも多くなっているのです。
途中で溶接によって接続している場合には、とくに漏洩のリスクが高まります。
見た目には、きちんと接続されているようでも、実際には正しく接続されていない場合があるのです。
小さな穴などが開いていればそこから、冷媒ガスが放出されてしまいます。
そのようなミスを防ぐためにも気密試験は非常に重要な工程です。
では、もしも漏れている箇所が見つかった場合についてですが、基本的には3つの方法で確認し修理を行います。
・音による確認
・実際に触って確認
・発砲液を使って確認
まず、音による確認です。
耳で冷媒配管から漏れている音を聞いて漏れている箇所を見つけるという方法。
大きな穴などがあると、窒素ガスのシューという音で漏れている箇所がわかることがあります。
それから、実際に手で触って確認するという方法です。
小さな穴などが開いている場合には、音だけではわからないこともあるため、実際に手で触って確かめることもあります。
触ったときに、風を感じて漏れている箇所が特定できることがあるのです。
また、音や手で触っても漏れ箇所が特定できないこともあります。
その際には発砲液を使ってチェック。
発砲液を使うと、漏れている場所はブクブクと泡が出るので、漏れている箇所を素早く特定することができます。
業務用エアコンの取り付け工事では、ここまで解説してきたように設置が終了したからと言ってすぐに試運転を行うわけではありません。
お客様に安全にご使用いただけるように、施工ミスなどがないように十分なチェックを行ってから試運転、試運転後に問題がないことを確認してからお引渡しとなるのです。
業務用エアコンの取り付け工事のことなら、専門業者である新空調におまかせくださいませ。
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