業務用エアコンの取り付け工事を依頼する業者を選定する際に、多くの人がその基準に挙げるのが、「取り付け工事費用の安さ」、「取り付け工事が完了するまでの早さ」などです。
たしかに、業務用エアコンの取り付け工事を依頼する側とすれば、安くて早く工事が終わるのであれば、それが1番良いと考えることでしょう。
しかし、業務用エアコンの取り付け工事において、大切なのは安さや早さではありません。
正確に、適切に工事が出来るかどうかが最も大切です。
どんなに安く、そしてどんなに早く、取り付け工事が出来たとしても、それが正確でない、適切でなければ意味がありません。
取り付け工事費用の安さを追求してしまうと、どうしても工事品質が心配になります。
取り付け工事費用を抑えるために、業者がやりがちなのが、下請け業者に工事をさせるということです。
下請け業者に安い金額で施工を任せます。
すると、どのようなことが起きるかというと、工事品質が下がります。
とくに、起こりやすくなるのが手抜き工事です。
下請け業者は採算が合わないような金額で仕事を受けるので、なるべく利益を確保しようとします。
その結果、手抜き工事が起こりやすくなるのです。
また、手抜き工事というのは、見た目ではわからない部分も多く、工事が終わってからしばらく経ってから気づくというケースも少なくありません。
よくあるのが、冷媒ガスが漏れていて、冷媒、暖房が効かないなどのトラブルです。
こういったトラブルが起こっても、対応しないという業者もたくさんいます。
信頼出来る業者なのかをきちんとチェックしなければなりません。
また、取り付け工事にスピードを求めるとどのようなことが起きるのでしょうか?
もっとも起こりやすいのが、本来やるべき作業を省略してしまうということです。
例えば、真空引きをしない。
耐圧試験を行わない。
こういったことが起こります。
本来やるべき作業をしないとどうなるのか?
後で、冷媒ガスが漏れる、そんなに長く使用していないのに、故障してしまうなどのことが起こります。
何度も言うように、業務用エアコンの取り付け工事は早く出来ればよいというものではありません。
スピードを競うものではありませんので、工事が早いというのはそれほど重要なことではないのです。
さらに、起こりやすいのが、室外機の設置場所が適切ではないなどのことです。
室外機は適切な場所に設置しないと効率が悪くなります。
本来であれば、屋上などに設置した方がよいという場合でもコストがかかるということから、無理やり狭いスペースなどに設置してしまうということがあります。
このようなことをしてしまうと、熱がこもりやすくなりますし、メンテナンスを行う際もスペースがないので、メン店ナンスが困難になってしまいます。
ビルの隙間などに無理やり設置されてしまうなどのケースをよく見かけます。
業務用エアコンの取り付け工事は、安さ、早さが重要なのではなく、正確に、そして適切な工事を行うことが大切なのです。
ぜひ、覚えておくようにしましょう。