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業務用エアコンの修理!過電流による停止とは?

2021年12月9日

業務用エアコンの過電流トラブル|外部要因による故障と対処法

業務用エアコンが突然停止してしまった――そんな経験はありませんか?運転停止の原因の一つが「過電流」です。過電流とは、エアコンに許容範囲を超える電流が流れることで、機器を保護するために自動的に運転が停止する現象です。

この過電流、実は落雷や台風、豪雨といった外部要因によって引き起こされるケースが少なくありません。本記事では、業務用エアコンの過電流トラブルについて、特に外部要因に焦点を当てて詳しく解説します。

1. 過電流とは?基本的な仕組みを理解する

過電流の定義

過電流とは、電気回路に許容範囲を超える電流が流れる状態のことを指します。業務用エアコンには、通常運転時に流れる電流値が設定されており、この値を超えると安全装置が作動して運転を停止します。

これは機器の損傷や火災を防ぐための重要な保護機能です。過電流が検知されると、エアコンは自動的に運転を停止し、リモコンやコントローラーにエラーコードが表示されます。

過電流が発生するメカニズム

過電流は、簡単に言えばエアコンに大きな負荷がかかっている状態です。通常よりも多くの電力を消費しようとすることで、許容値を超える電流が流れてしまいます。

業務用エアコンの過電流が原因で運転を停止した場合、室外機のトラブルである可能性が高いと言えます。室外機には圧縮機(コンプレッサー)をはじめとする重要な電気部品が集中しているためです。

過電流が示すエラーコードの例

メーカーによって異なりますが、過電流エラーは以下のようなコードで表示されることがあります:

  • ダイキン:「E3」「E7」など
  • 三菱電機:「E6」「E7」など
  • 日立:「03」「07」など
  • パナソニック:「F11」「F90」など

※具体的なエラーコードは機種によって異なります。取扱説明書をご確認ください。

2. 外部要因による過電流の原因

過電流の原因は、内部的な機器の劣化だけでなく、外部からの突発的な影響によって引き起こされるケースが多くあります。特に日本は自然災害が多い国であり、これらの外部要因は決して珍しいものではありません。

1. 落雷・雷サージによる過電流

落雷は、業務用エアコンの過電流トラブルを引き起こす最も多い外部要因の一つです。

雷サージとは

直接エアコンに雷が落ちなくても、近くに落雷があると電線を通じて瞬間的に高い電圧(雷サージ)が侵入してきます。この雷サージが電気機器に流れ込むと、過電流が発生し、エアコンの電気系統に深刻なダメージを与える可能性があります。

落雷による被害の具体例

  • インバータ基板の損傷 – 雷サージによって制御基板が焼損
  • 圧縮機の制御不能 – 電気的ショックにより圧縮機が正常に動作しなくなる
  • センサー類の故障 – 過電圧により各種センサーが破損
  • 配線の焼損 – 過大な電流により配線が損傷

夏場の落雷リスク

特に名古屋を含む東海地方では、夏場にゲリラ豪雨とともに雷が発生することが多く、7月から9月にかけて落雷による業務用エアコンのトラブルが増加します。

落雷の多い地域や、過去に雷被害を受けたことがある建物では、雷サージ対策が不十分な場合、繰り返し被害を受けるリスクがあります。

2. 台風・強風による物理的損傷

台風や強風は、室外機に物理的なダメージを与え、それが原因で過電流が発生することがあります。

飛来物による室外機の損傷

台風時には、看板、植木鉢、屋根材などが飛ばされて室外機に衝突することがあります。このような飛来物が室外機のファンや熱交換器、配線などを損傷させると、以下のような問題が発生します:

台風による被害の具体例

  • ファンの破損・変形 – ファンが正常に回転せず、モーターに過負荷がかかる
  • 熱交換器のフィン曲がり – 放熱効率が低下し、圧縮機に負担がかかる
  • 外装パネルの変形 – 内部部品が損傷し、異常な負荷が発生
  • 配線の断線・ショート – 電気的な異常により過電流が発生

強風による室外機の転倒・移動

固定が不十分な室外機は、台風の強風で転倒したり位置がずれたりすることがあります。これにより冷媒配管が引っ張られたり、電気配線に負荷がかかったりして、過電流の原因となることがあります。

特に屋上設置の業務用エアコンは、地上設置に比べて風の影響を受けやすく、台風対策が重要です。

3. 豪雨・水害による浸水被害

近年の気候変動により、ゲリラ豪雨や集中豪雨が頻発しています。これらの豪雨による浸水は、業務用エアコンに深刻なダメージを与えます。

室外機の浸水

室外機が浸水すると、電気系統や機械部品が水没し、ショートや腐食が発生します。特に以下の部分が影響を受けやすいです:

浸水による被害の具体例

  • 制御基板の水濡れ – 基板がショートし、過電流が発生
  • 電気部品の腐食 – 乾燥後も内部で錆が進行し、電気抵抗が変化
  • 圧縮機内部への水の侵入 – 圧縮機の動作不良により過負荷
  • モーターの絶縁不良 – 水濡れによる絶縁低下で漏電・過電流

排水不良による影響

豪雨時には、エアコンのドレン(排水)が追いつかず、室内機から水漏れが発生することもあります。この水が電気配線や制御部分に達すると、ショートして過電流を引き起こす可能性があります。

4. 猛暑・異常高温による過負荷

近年の異常気象により、夏場の気温は年々上昇傾向にあります。名古屋でも35度を超える猛暑日が増加しており、この異常な高温が業務用エアコンに過度な負荷をかけているのです。

外気温上昇による影響

外気温が上昇すると、室外機の放熱効率が低下します。熱を外に逃がしにくくなるため、圧縮機はより多くのエネルギーを使って冷媒を圧縮しなければなりません。

これにより以下のような問題が発生します:

猛暑による影響の具体例

  • 圧縮機の過負荷運転 – 通常以上の電流が流れ続ける
  • 冷媒圧力の異常上昇 – 高圧カット機能が作動し運転停止
  • 室外機ファンモーターの過熱 – モーターに過電流が流れる
  • 制御基板の熱暴走 – 高温により電子部品が誤動作

連続運転による劣化加速

猛暑が続くと、エアコンは休むことなく連続運転を強いられます。この長時間の連続運転が機器の劣化を加速させ、本来なら10年以上持つはずの部品が数年で故障してしまうこともあります。

5. 塩害による腐食

海岸部に近い地域では、塩分を含んだ海風が室外機の金属部分を腐食させます。名古屋市内でも、港区や南区など海に近いエリアでは塩害のリスクがあります。

塩害による影響

  • 熱交換器フィンの腐食 – 放熱効率が低下し、圧縮機に負担
  • 電気端子の腐食 – 接触不良により異常な電流が流れる
  • 配線の劣化 – 絶縁被覆が劣化し、漏電のリスク
  • ファンモーター軸受の固着 – 回転不良により過電流

6. 雪害・凍結による影響

冬季の降雪地域では、室外機が雪に埋もれたり、凍結したりすることがあります。名古屋は豪雪地帯ではありませんが、数年に一度は大雪に見舞われることがあります。

雪害・凍結による影響

  • 室外機の雪による埋没 – 吸排気が阻害され、異常な負荷がかかる
  • ファンの凍結 – 回転できなくなり、モーターに過電流
  • ドレン配管の凍結 – 排水不良により内部に水が溜まる
  • 霜取り運転の頻発 – 通常以上の電力を消費

7. 外部からの物理的衝撃

自然災害以外にも、人為的または偶発的な衝撃が原因で過電流が発生することがあります。

物理的衝撃の例

  • 車両の接触事故 – 駐車場近くの室外機に車が接触
  • 建設作業中の衝撃 – 近隣の工事で振動や飛来物
  • いたずら・器物損壊 – 故意に室外機を破損される
  • 動物による被害 – 配線をかじられる、巣を作られるなど

3. 内部要因との複合的な原因

過電流は、外部要因だけでなく、機器内部の劣化や不具合が原因となるケースもあります。しかし多くの場合、外部からの影響が内部の問題を誘発または悪化させていることが少なくありません。

圧縮機の不具合

過電流の原因として最も多いのが、圧縮機(コンプレッサー)の不具合です。圧縮機は業務用エアコンの心臓とも言われる重要な部品で、冷媒を圧縮して循環させる役割を担っています。

圧縮機の保全周期

圧縮機の保全周期は20,000時間と言われており、これが交換・修理の目安となります。業務用エアコンを1日10時間稼働させた場合、約5年半で保全周期に達する計算です。

ただし、この保全周期は通常使用を前提としたものです。落雷、猛暑、台風などの外部要因によって過度な負荷がかかった場合、圧縮機の寿命は大幅に短くなる可能性があります。

外部要因が圧縮機に与える影響

  • 落雷 – 電気的ショックで圧縮機の巻線が損傷
  • 猛暑 – 過負荷運転により圧縮機内部が過熱
  • 浸水 – 圧縮機内部に水分が侵入し、潤滑不良
  • 飛来物 – 振動や衝撃で圧縮機の取り付けが緩む

インバータ基板の不具合

インバータ基板は、圧縮機の回転数を制御する重要な電子部品です。この基板が故障すると、圧縮機に適切な電流を供給できなくなり、過電流が発生します。

外部要因によるインバータ基板の損傷

  • 雷サージ – 最も多い原因。基板上の電子部品が焼損
  • 高温環境 – 室外機内の温度上昇で基板が熱劣化
  • 湿気・結露 – 豪雨後の高湿度環境で基板がショート
  • 粉塵・汚れ – 飛来物や砂埃が基板に堆積し、絶縁不良

閉鎖弁の不具合

閉鎖弁は、冷媒の流れを制御する弁で、メンテナンス時や冷媒を回収する際に使用されます。この弁が誤って閉じられていたり、故障で閉じたままになっていると、冷媒が循環せず圧縮機に過大な負荷がかかります。

台風や地震などの揺れで、この弁が意図せず動いてしまうケースもあります。

起動時の高低圧均圧不足

エアコンを停止してすぐに再起動すると、冷媒の圧力が均一になっていない状態で圧縮機が動き始めるため、過電流が発生することがあります。

停電後の復旧時や、ブレーカーの頻繁なオンオフなど、外部要因によって不適切な起動が繰り返されると、この問題が発生しやすくなります。

複合的な要因に注意

実際の現場では、一つの原因だけでなく、複数の要因が重なって過電流が発生しているケースが多く見られます。

例えば、「数年前の落雷で基板が微細な損傷を受けており、その後の猛暑による過負荷運転で完全に故障した」というような複合的なケースです。

このため、過電流トラブルの原因究明には、専門的な知識と経験が必要となります。

4. 過電流トラブルへの対処法

絶対にやってはいけないこと

危険!自己判断での対処

  • 過電流状態を放置する – 火災や感電の危険があります
  • ブレーカーを上げて無理に運転する – 機器の損傷が拡大します
  • 素人が分解・修理する – 感電や冷媒漏れの危険があります
  • リセットを繰り返す – 状況を悪化させる可能性があります

過電流が発生したら、すぐに運転を停止し、専門業者に連絡してください。

応急処置の手順

専門業者が到着するまでの間、以下の応急処置を行ってください:

  1. 運転を停止する – リモコンで電源をオフにする
  2. 専用ブレーカーを落とす – エアコン専用の電源を遮断
  3. エラーコードを記録する – 写真を撮るか、メモを取る
  4. 異常な音や臭いを確認する – 焦げ臭い、異音がする場合は要注意
  5. 室外機の外観を確認する – 明らかな損傷がないかチェック

専門業者による点検・診断

業務用エアコンの過電流トラブルは、原因の特定に専門的な知識と機器が必要です。専門業者は以下のような点検を行います:

電気的な測定

  • 実際の電流値の測定
  • 電圧の確認
  • 絶縁抵抗の測定
  • 基板の動作確認

機械的な点検

  • 圧縮機の動作確認
  • ファンの回転状態
  • 冷媒圧力の測定
  • 配管の接続状態

外部要因の調査

  • 落雷・台風などの被害の有無
  • 室外機の設置環境の確認
  • 過去のメンテナンス履歴
  • 周辺環境の変化

5. 修理か買い替えか?判断のポイント

過電流の原因が特定された後、修理するか買い替えるかの判断が必要になります。特に圧縮機やインバータ基板の交換が必要な場合、修理費用が高額になることがあるため、慎重な検討が必要です。

修理費用の目安

業務用エアコンの修理費用は、故障箇所や故障の程度によって大きく異なります:

主な修理費用の目安

  • 基板交換 – 5万円~15万円
  • 圧縮機交換 – 15万円~40万円
  • 室外機丸ごと交換 – 30万円~80万円
  • 軽微な部品交換 – 2万円~5万円

※機種や容量によって変動します。別途工賃がかかる場合があります。

買い替えを検討すべきケース

以下の条件に当てはまる場合、買い替えを検討した方が良いでしょう:

  • 設置から10年以上経過している – 他の部品も劣化している可能性が高い
  • 修理費用が新品価格の50%を超える – コストパフォーマンスが悪い
  • 過去に複数回修理している – 今後も故障が続く可能性がある
  • 省エネ性能が低い古い機種 – 新型に替えれば電気代を大幅削減できる
  • 冷媒がR22など旧規格 – 将来的に冷媒の入手が困難になる

修理を選択すべきケース

以下の条件に当てはまる場合、修理が適切な選択となります:

  • 設置から5年以内 – まだ十分に使用できる期間がある
  • 軽微な故障 – センサー交換や清掃で対応可能
  • 修理費用が5万円以下 – 比較的安価に復旧できる
  • メーカー保証期間内 – 無償または格安で修理可能

外部要因が原因の場合の考慮点

落雷、台風、水害などの外部要因が明確な場合:

保険適用の可能性

外部要因による故障の場合、火災保険や施設賠償保険が適用される可能性があります。ただし、保険の適用条件は保険会社や契約内容によって異なります。

修理・買い替えを決める前に、以下を確認してください:

  • 加入している保険の補償内容
  • 自然災害特約の有無
  • 免責金額の設定
  • 請求に必要な書類(被害写真、修理見積書など)

専門業者に相談すれば、保険請求に必要な被害状況の報告書や修理見積書を作成してもらえます。

見積もりを取る重要性

修理か買い替えかを判断するためには、必ず詳細な見積もりを取得してください。見積もりには以下の情報が含まれているべきです:

  • 故障箇所の詳細な説明
  • 必要な部品と数量
  • 部品代と工賃の内訳
  • 作業時間の見込み
  • 保証内容と期間

特に圧縮機の修理・交換など高額な修理が必要な場合は、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することをお勧めします。

6. 予防策と定期メンテナンスの重要性

過電流トラブルを未然に防ぐためには、日頃からの予防策と定期的なメンテナンスが重要です。

外部要因への対策

1. 雷サージ対策

  • 避雷器の設置 – 建物全体の雷対策を強化
  • サージプロテクターの導入 – エアコン専用の保護機器を設置
  • 落雷時の運転停止 – 雷が鳴ったら運転を停止し、電源を抜く

2. 台風対策

  • 室外機の固定強化 – アンカーボルトで確実に固定
  • 防風ネットの設置 – 飛来物から室外機を保護
  • 台風接近前の点検 – 固定状況や周辺の飛びやすい物を確認

3. 水害対策

  • 室外機の設置高さ – 浸水の恐れがある場所は高い位置に設置
  • 排水設備の整備 – ドレン配管の詰まりを防ぐ
  • 防水カバーの使用 – 豪雨時の水の侵入を防ぐ

4. 猛暑対策

  • 室外機の日陰設置 – 直射日光を避ける
  • 遮熱板の設置 – 室外機への日射を軽減
  • 適切な冷房設定 – 過度な低温設定を避ける

定期メンテナンスの実施

業務用エアコンは、年1回以上の定期メンテナンスが推奨されています。定期メンテナンスで以下の作業を行うことで、過電流トラブルの多くを予防できます:

  • フィルター清掃 – 詰まりによる過負荷を防ぐ
  • 熱交換器の洗浄 – 放熱効率を維持する
  • ドレン配管の清掃 – 排水不良を防ぐ
  • 電気部品の点検 – 劣化や損傷の早期発見
  • 冷媒量の確認 – 適正量を維持する
  • 圧縮機の動作確認 – 異常な音や振動をチェック
  • 電気配線の点検 – 緩みや損傷を確認

メンテナンスの推奨頻度

  • 一般オフィス – 年1回
  • 飲食店・厨房 – 年2~3回(油汚れが多いため)
  • 医療施設 – 年2回(衛生管理のため)
  • 工場・倉庫 – 年2回(粉塵が多い環境)

業務用エアコンの過電流トラブルは新空調におまかせください

新空調では、業務用エアコンの過電流をはじめとする様々なトラブルに迅速に対応いたします。

落雷、台風、水害などの外部要因による故障も、豊富な経験と専門知識で適切に診断・修理いたします。

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