業務用エアコンの取り付け工事で、注意しておきたいのが「基本工事費用(標準工事費用)」についてです。

家庭用エアコンの場合、家電量販店などで購入・設置をする場合、基本工事費用が決められているケースがほとんど。

そのため、業務用エアコンの場合も基本工事費用が決められていると考えている人が多いようです。

しかし、結論から言えば、業務用エアコンの場合には基本工事費用は決められていないケースが多くなっています。

その理由は、様々な条件によって、取り付け工事費用が大きく異なるためです。

・設置する業務用エアコンのタイプ・馬力

・設置場所・設置環境

・専用電源の有無

 

上記のようなものでも大きく変わってきます。

つまり、最初に基本工事費用を決めていても、実際の現場によって大きく変わるため設定していないケースが多いのです。

例えば、室外機の設置についてですが、屋外に設置する場合と屋上などに設置する場合では費用が大きく異なります。

オフィスビルなどの屋上に室外機を設置する場合には、クレーン車などを使って吊り上げなければならないことがほとんどです。

そのため、クレーン車の費用などもプラスされることになります。

 

それから、専用電源が有無でも大きく変わるのです。

業務用エアコンの場合には、一般的に三相電源を使用することになります。

三相電源は、工場などではよく使われていますが、一般的なオフィスなどでは使用されていない場合もあるのです。

専用電源が引き込まれていない場合には、電力会社への申請手続きや電気工事等が必要となります。

ですから、専用の電源があるかどうかでも、大きく工事費用は変わるのです。

 

このように、それぞれの設置場所・設置環境などによって取り付け工事費用は大きく変わります。

そのため、事前に基本工事費用を決めていても、追加費用などが発生してしまうことになるのです。

ですから、業務用エアコンの場合には、家庭用エアコンと異なり基本工事費用は決められていない場合が多くなっています。

正確な工事費用を知るためには、現地調査を依頼して正確な見積書を作成してもらいましょう。

 

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