業務用エアコンを運転してから、しばらく経つのに部屋の中がぜんぜん冷えない、もしくは暖まらないという状況になったことはありませんか?
この原因は、いくつかありますが最も疑わしいのは、冷媒ガスが抜けてしまっているという可能性です。
業務用エアコンには、熱交換を行うために、冷媒ガスが入っています。
これによって、熱交換を行うことが出来るので、部屋の中を冷やす、暖めるということが出来ます。
しかし、何らかの原因でその冷媒ガスが抜けてしまうということがあります。
よくあるのは、冷媒管の接続部分から抜けてしまっている場合、冷媒管をろう付けしている場合には、上手く接合出来ていないというものです。
冷媒ガスが自然に抜けてしまうということはありませんので、どこかから漏れてしまっているということになります。
まずは、これがどの部分から抜けてしまっているのかを特定する必要があります。
どの部分から漏れているのかを特定したら、その部分の修理を先に行います。
その部分の修理を行わないと、冷媒ガスをチャージしてもすぐに抜けてしまうからです。
冷媒ガスは1種類ではなくいくつかの種類があります。
10年以上前の業務用エアコンでは、R22という冷媒ガスが主流でしたが、現在の業務用エアコンには使われていません。
現在の業務用エアコンに使われているのは、R32やR410Aという冷媒ガスになります。
冷媒ガスの種類を間違えると、冷やすことや、暖めることが出来ないので、必ず冷媒ガスの種類を確認してから、規定の量をチャージします。
業務用エアコンの冷媒ガスチャージでは、漏れている箇所の特定と修理、そしてそれが完了したら冷媒ガスチャージを行うということになります。
冷媒ガスチャージの料金が気になると思いますが、入れる量や冷房能力によっても異なりますが、基本的には冷媒ガスチャージだけであれば、約1~2万円というケースがほとんどです。
実際の修理費用については、修理業者によって異なりますので、修理を依頼する前に見積りを取るようにするとよいでしょう。
業務用エアコンを運転しているのに、ぜんぜん部屋が冷えない、暖まらないという症状を感じたら、冷媒ガスが漏れてしまっているという可能性が疑われます。
自分で修理をすることは不可能ですので、専門の業者に依頼をして修理、冷媒ガスチャージをしてもらうようにしましょう。
夏は依頼が殺到するので、夏になる前に正常に使えているか判断しておくとよいでしょう。