予想されるガス漏れの原因
業務用エアコンで、冷房機能を使う時に、冷風がなかなか出てこないということがあります。
それは、ガス漏れが起きている可能性が高いのです。
ガス漏れがあった場合は、補充をすることでまた冷房が正常に利用できるようになりますが、それよりもまず原因を特定しなければなりません。
ガス漏れが起きる原因として考えられるのはいくつかあります。
例えば、取り付けの際のミスです。
しっかりと業務用エアコン本体と冷媒配管が接続されておらず、配管の途中や溶接部分のどこかから漏れてしまっている可能性があります。
例えば業務用エアコン移設工事をした際に、フロンガスをしっかり回収【ポンプダウン】してなかったりした場合、しっかりと接続部分を取り付け工事していても、取り外す際にフロンガスが抜けているため、ガス漏れてしていなくても冷媒不足と同じ症状が出る場合もあります。
他にも、コンプレッサー内で勤続摩擦が起きている可能性があります。
長年利用をし続けていると、金属板が摩擦などにより細かいキズができてしまいます。
それが原因でガス漏れを起こしていることもあるのです。
これらは、なかなか自分では気づきにくいものではありますが、定期的にメンテナンスを行っていれば早期発見、防ぐことができるものです。
ガス漏れにより利用できなくという状況は極力作りたくないでしょうから、ガス漏れは起きないようしましょう。
自分でやれるガス漏れを見つける方法
そんなガス漏れですが、自分で発見できる方法があります。まずはガス漏れが起きているかどうかをチェックしましょう。
冷房の利きが悪くなったなぁと感じたら、まず室外機を確認します。
冷房の場合室外機から出ている風に手をあてて、もしその風が熱かったら、ガス漏れではありません。
逆に暑くなかったら、ガス漏れの疑いがあります。
ではガス漏れを発見したい場合は、何を行えばよいのでしょうか。
まずは漏れている箇所を特定し、そこをしっかりと油染みがないか目視する作業が必要です。可能性がある場所は、バルブ、フレア、冷媒配管、熱交換器、圧縮機のどれかだと思われます。
それらを一個一個チェックして、どこから漏れているのか見つけてください。
見つかった後は、パーツ交換です。このパーツ交換自体は新しい部品があれば、修理可能となります。
もしも部品がない場合は本体交換【買い替え】となってしまいます。もし発見が難しいのであれば、新空調ではガス漏れ修理にも対応しておりますのでお気軽にご相談くださいませ。
ただ、ガス漏れ自体は、そうそう起こることではありません。あまりに長年使い続けたり、どこかに激しい衝撃を与えるなどした場合は別です。でも普通に使っている上では起きない現象です。
もし利用し始めて早々に起きてしまった場合は、ほとんどが取り付け工事の際にミスをしていると思ってもよいでしょう。
そうならないために、取り付け工事は熟練した専門業者に頼むのが無難です。
業務用エアコンのガス漏れの対策とは?
先ほども説明したように、業務用エアコンのガス漏れの原因の大半が、取り付け工事の際のミスです。だいたいが、取り付け完了から半年以内に機能不全が起きてしまいます。
よって、対策としてはしっかりとした専門業者に取り付けを依頼するしかありません。
例えば、配管のナットを強く締めすぎてしまった場合、銅管が広がっている箇所が薄くなり、配管割れてが抜けやすくなります。
逆に締め付けが弱かった場合もフレアー部分からガスが漏れてしまいます。
それを防ぐために、トルクレンチという道具を使うことで、一定の力で締め付けることができ、締めすぎやトルク不足によるガス漏れは起きにくくなります。
また配管の腐食も原因になります。
日差しの強い箇所の冷媒配管の老朽化したことによる腐食もそうですが、海に近い場所に済んでいると、塩害による腐食もあります。よって、あまり冷媒配管は腐食が進んでしまう箇所では新しいものに取り換える方が無難です。
ガス漏れは冷暖房利用時に気付くため、気付いた時にはすでに真夏日や真冬になってしまったということがあります。
日本の暑さは年々ひどくなっていっているため、業務用エアコンがないと熱中症になってしまうことも考えられます。
そうならないためにも、シーズン前にガス漏れのチェックを有資格者が新空調では行っておりますので点検、相談してみましょう。