工場ならではの業務用エアコン選び
工場内でも業務用エアコンは活躍しております。
レーンがひたすら流れているような生産ラインや、整備や部品作りなどで熱がこもりやすいような作業場、あるいはホコリや塵がたまりやすい倉庫など、ありとあらゆる場面で役立っております。
工場や倉庫では、作業内容に合わせて業務用エアコンを選ぶ必要があります。例えば生産ラインで利用する場合は、設備機器の発熱により室内の温度が上がってしまわないように、床置型の業務用や設備用エアコンが好まれます。
機械が熱をもったままだとヒートしてしまい、故障の原因にもなってしまいます。生産を止めないように、空調によって機械を冷やす必要があるのです。
ホコリや粉じんが多く、すぐに業務用エアコンが壊れてしまうようなところは、できる限り洗浄しやすいタイプのものが選ばれます。利用者によって簡単にメンテナンスや洗浄ができたり、分解をしなくても洗浄が可能なタイプだと、業務用エアコンの洗浄に時間を取られることがないため、業務効率もよくなるのです。
工場は、生産している製品によっては、室内温度に神経を配る必要があるものや、空気が綺麗でなければならないものもあります。よって、業務用エアコンを選ぶ際は、どういった製品を生産するのかによって、選び方が変わってくるのです。そこが他の業種や施設と異なるところです。
少しでも寿命を延ばす使い方
業務用エアコンの寿命は一般的に10年と言われております。これは、メーカーが補修用性能部品の保有期間を、生産から9年としていることも関係してます。
10年目以降の故障は、部品の問題で修理できない事が多いため、10年を目途に買い替える人が多くいらっしゃいます。
でも、業務用エアコンは高価な商品です。できれば、長くそして故障することなく利用を続けたいですよね。
そこで寿命を延ばす使い方を紹介します。
まずは、こまめに室内機のフィルターを掃除しましょう。フィルターに汚れが溜まることで、熱交換できず室外機の圧縮機に負担がかかり、結果故障の原因や電気代の上昇となります。
エアコンのフィルターを綺麗にしておけば、気流もよどみなくなります。
また、室外機のラジエーター【熱交換器】周辺も忘れがちですが定期的にお掃除しましょう。室外機の吸込み口は、枯れ葉や砂ぼこり、クモの巣などで詰まりやすくなります。枯れ葉や砂ぼこりが原因でうまく室外機の熱交換がされないと、これもまた圧縮機の負担になり故障の原因や電気代の上昇に繋がりますの気を付けましょう。
そして最も大切なのが、専門業者による定期的なメンテナンスやクリーニングです。業務用エアコンは、デリケートな部品で造られている部分もあるため、一般の方が行うには少々重荷です。そこで専門業者にやってもらえば、綺麗にしてくれてより長く業務用エアコンを利用できるようになります。
クリーニングや定期メンテンナスは少々費用はかかりますが、故障してすぐに交換しなければならないことを考えると、長期でみれば経済的でもあります。
工場・倉庫にオススメの業務用エアコン
工場や倉庫に業務用エアコンを取り付けする場合、どういったものを導入すればよいでしょうか。これは冒頭でも説明したとおり、どういった製品を作っているのか、そして室内の形状はどういったものか、設備の熱源などを考慮して選ぶのが理想的です。
でも一番大切なのは、そこで造られる製品と働く人がいかに快適に過ごせる空間を作ることができるかです。
例えば、空気清浄機能がついたものだったり、抗菌タイプのものなどは、人にとって優しいものです。その場の空気が澄み切ったものになれば、健康的に長い時間作業に集中して働くことができるのでお薦めです。
また、温度調整をこまめにできるものも好まれます。例えば、生産ラインには人がいるところ、機械だけのところ、商品が流れてくるところなど、場所によって必要な風量が異なります。細かく設定できれば、製品にも人にも快適な空間を作ることができます。
ただ、知識があまりない方が選ぶよりも、専門の業者に現地に視察にきてもらい、どんなタイプのものがよいのか見てもらうのが理想的です。どれぐらいの馬力が必要か、天井埋め込みなのか床置きなのかダクト形なのか、その場所にとってベストな選択をするには、専門の知識が必要となります。やはりその道のプロに任せることが、一番無難でもあります。