前回は飲食店での業務用エアコンを選ぶ際の注意ポイントについてお伝えしましたが、今回はそれ以外の接客業で開業をお考えの事業主さまへ業務用エアコンの販売・アフターサービスについてお伝えします。
飲食店では、フィルターの油汚れに常日頃気をつけることです。
修理原因になるトラブル回避の側面と接客時に与える印象ふたつの側面から注意が必要です。
もちろん、調理業務がないからといって、自宅と同じ程度のクリーニングで良いという訳ではありません。選び方にも業種によってポイントがあります。
以下、各業種別にポイントを絞ってみました。
美容院・エステの場合は、滞在時間が長くなりますので、常に適温に保つことが大切です。
美容院の場合は必ずと言って良いほど、お客さまの髪を濡らしますし、エステではオイルマッサージを施術する場合など、お客さまの露出が多くなります。
さらに、業務用エアコンの風は肌荒れや乾燥、髪の痛みの原因にもなります。
美容に関係する施設ですので、そのあたりにも配慮して、直接お客さまに当たらないようにする必要があります。
美容院ではドライヤーの風やパーマなど、エステでは血行が良くなって、少し暑く感じることもあります。
取り付ける際に、取り付け位置や風向き、風量の自動切替などを考えなければいけません。
美容院での要チェックポイントは、フィルターにはパーマ液やカラーリング剤など薬剤の汚れがつきやすい点です。
服飾店や雑貨店、セレクトショップの場合、人の出入りが激しく、短時間滞在のお客さまも長時間滞在するお客さまもいます。
業務用エアコンは当然、家庭のエアコンよりも馬力の大きいものを使用しますが、大型店や人の出入りの激しいショップには、価格は高くてもより馬力の大きい業務用エアコンをお勧めします。
そうでないと、せっかく適温になった空気が事あるごとに出ていってしまい、電気代が膨らんでしまいます。
また、小さな家庭用エアコンを複数台を回すよりも、馬力の大きい業務用エアコンを小数量で回した方が、圧倒的に電気代がお得です。大型店の場合はフロアによって冷暖房の効き具合にムラが出ることがありますので、工事前に取り付け位置や数の配分の相談をすることがより重要です。
美容院でのポイントは業務用エアコンのフィルターや室内機のラジエータ【熱交換器】に付着したパーマ液やカラーリング剤の匂いや汚れに配慮することが大切です。
美容院のようなサービス業や飲食店と比べ、雑貨店は物を売る商売です。
陳列商品や在庫に匂いが染み込まないように気をつけること、大型店で喫煙スペースがあれば脱臭効果のある業務用エアコンを選ぶこと。
またホコリなどをマメに除去して、空気を正常に保つことが大切です。
その他、特に消臭がポイントとなる業種にカラオケ店、パチンコ店、ボーリング場などの娯楽施設、逆に良い匂いを保つために前述の美容院・エステなどのサロン、アロマや化粧品などを取り扱うお店、清潔感が特徴のお店や施設には、より業務用エアコンのお手入れが必要となるでしょう。