業務用エアコンの取り付け工事についてですが、入れ替えと新規取り付けでは工事の手順が異なるということを知っていますか?
まず、既存の業務用エアコンを新しい業務用エアコンと入れ替えるという場合についてですが、入れ替えの場合には、まずは既存の業務用エアコンを取り外すことからはじめます。
ただし、いきなり既存の業務用エアコンを取り外すことは出来ません。
冷媒ガスを回収する必要があります。
冷媒ガスを回収したら、ブレーカーを落として感電しないようにしたうえで、既存の業務用エアコンを取り外します。
古いリモコンなども取り外します。
既存の業務用エアコンをすべて取り外してから、新しい業務用エアコンの取り付け作業を行うという流れになります。
業務用エアコンを新規で取り付けるという場合には、撤去作業がないので、新しく取り付ける業務用エアコンの室内機と室外機の設置からはじめることが出来ます。
天井埋込タイプの場合であれば、室内機を設置した後に、化粧パネルやリモコンなどを設置します。
室外機の設置が完了したら、転倒しないように転倒防止を施します。
また、冷媒配管が接続されたら、真空引き、気密試験などを行い、正しく接続が出来ているかを確認します。
そこで問題があれば、その場で問題を解決します。
何も問題がなければ、今度は試運転を行います。
試運転は、規定の時間必ず行います。
試運転では、きちんと部屋の中が冷えるか?
異音や異臭などはしないか?
その他エラーなどが表示されていないか?
などをチェックします。
正常に動いていれば清掃などをしてそのまま依頼者に引き渡すという形になります。
もしも、試運転時に問題が発生した場合には、試運転を中止して、問題の解決を行います。
業務用エアコンの取り付け工事の流れについては、大体同じですが、入れ替えの場合には、既存の業務用エアコンの冷媒ガスを回収する時間、撤去する時間が必要になるので、新規での取り付けよりも工事にかかる時間が長くなってしまうというのが一般的です。
これから、店舗やオフィスに業務用エアコンの取り付け工事を依頼しようと考えている人は、その点についても理解しておくようにするとよいでしょう。
工事にかかる時間については、それぞれの状況によって異なるので、事前に業者にどのくらいの時間がかかりそうか聞いておくようにするとよいでしょう。